カテゴリー「ファッション・アクセサリ」の4件の記事

2017年11月18日 (土)

『3Dフィギュア!』(^o^)/

(3Dフィギュア : その1)
【あらまぁ~、そっくり!】(^o^)/
『きゃさりん副長。』の、達ての想いから、『オモイデ立体プリント AB3Dworks』さんに、行って参りました。
『きゃさりん副長。』は、
「ベレー帽姿を、どうしても遺しておきたい!」
と言う、強い気持ちを、持っていた様です。
そこで、『3Dフィギュアにして遺す!』ことを、思いついたとのことでした。 Ab3dworks_instagram
『きゃさりん副長。』ですが、決して、フィギュアマニアでも、何でもありません。(^^;
本人曰く、
「これだ!」
と、直観が、働いたそうです。
折角ですので、アルバムにして遺します。
写真も、追加していきます。(^-^)/
【ご興味のある方】
『オモイデ立体プリント AB3Dworks』

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2010年4月30日 (金)

『ベンチャー達の最近。』(^-^)/ (今現在)

もう、4月も終わってしまいます。

本当に、早いものです。

ゴールデンウィークも始まってしまいました。

この連休中は、指導者達は、自己研鑽に励み、『実修所』・『研修所』に参加をします。

が、主人公であるスカウト達はと言いますと、みんな、『部活』だと言うのです。

おやっ?

っと、思ってしまいました。

顧問や、部長先生、監督先生は、休まないのかなぁと、ちょっと不思議に思ってしまいました。(^^;

少しは、『プロジェクト報告書』や、『技能章の取得』を進めたいと思ったのですが、どうやら、無理の様です。

休みはあるけれども、休めない。

不思議なものです。

と言う事で、最近のベンチャー達の様子なのですが、一人は、部活が運動部なので、全く、動きが取れていません。

インターハイ予選に出場したのですが、残念な結果に終わった様です。

ですが、7月の上旬に、再び、大会があるとか言っていました。

ただ、その大会名が解らないと言うのです。

どうにも、眉唾物です。

しかしながら、それに向けて頑張っていると言う事でしたので、その言葉を信じて、報告を待ちたいものだと思います。

もう一人のスカウトは、と、言いますと、指導者達が、『実修所』・『研修所』の準備をしているところに、ひょっこりと、現れてくれました。

そのスカウトが、進めているプロジェクトは、『国際文化』のプロジェクトです。

リトアニアに付いて、まとめているのですが、一向に進む気配がありませんでした。

ですが、それを少しでも進めようと、『IPPEI副長』と共に、作業を行ってもらいました。

Img_0142

彼女の目標は、5つあります。

一つ目の目標のまとめは終わったのですが、二つ目以降が、全く手付かずであります。

とりあえず、順番に行っていこうと言う事で、作業に入りました。

彼女は、リトアニアで、恐ろしい程の数の、写真を撮って来ました。

その中には、民族衣装の写真もあったのですが、その衣装には、とても興味があったそうです。

その、民族衣装について調査した事をまとめる。

それが彼女の、2番目の目標です。

Img_0143

彼女は、リトアニアで、民族衣装がまとめられた書籍も、購入をして来ていました。

これには、流石に脱帽でありました。

ただ、困った事に、中味は、『リトアニア語』。(^^;

そして、各ページに、大まかな解説が書かれているのですが、それが英文。

う~~ん!

到底、私の手には負えません。

と言う事で、とりあえずは、自分が撮って来ました、写真を整理しようと言う事になりました。

その写真を、衣装の本と照らし合わせて、分類をしようと言う、目論見です。

しかしながら、プリントアウトした写真が、小さくて、細かい!

それでも彼女は、作業を淡々と、続けてくれました。

余程、ファッションと言いましょうか、衣装に、興味がある様です。

Img_0144

さてさて、写真の切り抜きは終わったのですが、今度は、その分類名称を、どの様にしたら良いのかが解らない。

そこで、英文の部分だけでも、訳してみようと言う事になりました。

『IPPEI副長』には、私の自宅まで行きまして、『辞書』なるものを、取って来てもらいました。

スカウトハウスには、パソコンがあります。

ですが、ボーイスカウトには、『お金』が有りません。

とにかく、貧乏、です!

パソコンは、ネットには繋がれていないのです。

仕方がありません。

とにかく、『英和辞典』を使って、せめて、太字で書かれている部分だけでも訳そうと、作業を行ってもらいました。

Img_0152

『IPPEI副長』は、頭を抱えています。

本人は、

『まさか、学校を卒業してから、こんな事をするとは思わなかった。』

と、言っていましたが、私は、

『そうならない為に、学校で、英語を勉強するんじゃないの?』

と、言ってあげました。

ですがそれは、結局は、自分自身にも言える事であって、お互い様の、本当に、情け無い話でありました。(^^;

Img_0153

結局は、女子スカウトが、一人で頑張りました。

何でも、リトアニアを、大きく5つの地方に分ける事ができて、その土地によって、衣装が異なる。

それから、年代別にも、分類ができそうとの事でした。

いやぁ、本当に、良かったです。(^^;

まぁ、自分でプロジェクトを考えた訳ですから、自分で処理をしなければならないのは、当り前の話です。

ですが、指導者として、お役に立てないのは、少々、残念な事でもあります。

と言う事で、『IPPEI副長』も、私も、ほっとしたのでありました。

それから、一週間が経とうとしています。

本当であれば、時間を空けずに、できるだけ連続して、プロジェクト報告書を作成して欲しい所です。

一旦、間を空けてしまいますと、前回やった事を思い出すまでに、かなりの時間が掛かってしまいます。

それもまた、本当に、無駄な事なのです。

ですが、女子スカウトには、その事は、全く理解ができていない様でありました。

どれだけの無駄な時間を遣っているか。

そして、報告書を作成するのに、時間を掛けすぎていると言う事実にも、本人は、全く気付いていない様です。

その点は、何とか、気付かせないと、いけないと感じています。

指導者達は、3日に2名、5日にも2名、戻って来ます。

指導者の訓練は、期日が決められているので、まだ楽なのかと思います。

スカウト達は・・・。

本当に、スカウト達に会えるのは、一体全体、何時になるのでしょうね。(^^;

(読みきり、です。)

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2010年3月19日 (金)

『プロジェクト報告書!』(^o^)/ (今現在)

リトアニアに、『国際ソロプチミスト』の皆様に随行して、と言うか、正確には、お婆様にくっ付いて行ってしまった女子スカウトですが、『プロジェクト報告書』で、大苦戦をしております。

実際に、リトアニアに行って来たのは、昨年のことでありました。

膨大な資料を、持ち帰って来たのですが、また、多くの写真も撮影をして来たのでありますが、なかなか、報告書をまとめる糸口が見付かりません。

実際、海外へ頻繁に出掛けられる人が、身近にいれば良いのですが、そうすれば、その方にご相談をしてみるなど、何か方法があるのでしょうけれども、やはり、なかなか、見付からないものです。

それに、『リトアニア』となりますと、尚更のことであります。

と言う事で、ここは、致し方ありません。

実際に、訪問をして来たのは、女子スカウトですので、彼女から、ヒアリングをすると共に、その膨大な資料の山を、一つずつ確認をして、報告書を作成するしか無いのでしょう。

やはり、『楽』を、狙ってはいけないと言う事なのだと思います。

しっかりと、自分の行なって来た事を確認する。

そこから、必要事項を抽出して、纏め上げて行く。

それが、プロジェクトと言う、ものなのでしょう。(^^;

と言う事で、資料の山を、崩し始めました。

当初、目標に掲げていた事項を再確認し、その目標に対しての、『実施・展開』事項を、拾い上げます。

それは、スカウト本人が、記録を、しっかりと残っていましたので、とても良かったし、大変、助かりました。

それは、高評価です!

あとは、その『実施・展開』事項について、自らが、『評価・反省』を加え、そして、必要な資料・写真を添付すれば、大体の形は、作り上げられると思います。

そこまでの確認ができたところで、イントロダクションとして、『国際ソロプチミスト』の内容を、外す訳にはいきません。

従いまして、当初、報告書の中には、『国際ソロプチミスト』については、触れる予定がありませんでしたが、それを早速、書き加えてもらいました。

Img_9417

これは、かなりの作業でした。

報告書は、その報告書を初めて見る人でも、全く判らない人でも、ある程度、理解して頂く必要があります。

自分や、隊指導者が見て、それで理解ができて、満足をすれば良いと言うものではありません。

要は、第三者が見ても、ある程度は、理解できる様に、仕上げなければなりません。

単純に、書き写すだけなら、誰だって、できる訳です。

そこを、工夫して、作成していくと言うのが、報告書の姿です。

『プロジェクト企画・計画・報告書』には、一応、定まった様式があります。

ですが、他の方々に理解を求めるためには、とてもではないですが、その様式内には、収まりきるものではありません。

とにかく、ひたすら書いて行くしか、方法が無いのです。

Img_9422

このスカウトは、結構な、根性の持ち主の様です。

かなり粘って、報告書の書き込みをしていました、

実際、メモを取っておくと言うのは、本当に、重要な事であったようです。

また、膨大な資料も、役に立ったようです。

『リトアニア』に行って来ましてから、かなりの時間が、経過をしていました。

ですが、メモを見て、資料を確認しますと、人間と言うものは不思議なもので、扉が開かれたかの様に、記憶が、戻って来る様であります。

それと、集中力も、かなりのものの様です。

Img_9436

隣と言いましょうか、直ぐ近くで、『IPPEI副長』と、もう一人のスカウトが、盛んに話をしておりました。

その、雑音と言うのか、話し合いの声も、耳には入っていたのでしょうが、集中力は、切らさないでいたようです。

まぁ、大したものです。

私だったら、あんなには、続かなかったと思います。

それから、上の写真の、スカウトの右脇には、分厚いファイルがあります。

それが、全資料です。

かなり、多いですね。

私は、とてもではありませんが、太刀打ちできそうにもありませんでした。

しかしながら、それでは、絶対的に、まずい、ので、

Img_9438

私も、できるだけ、資料に眼を通してはみたのですが、『国際ソロプチミスト』から始まって、『バルト3国』のことや、その歴史。

また、『リトアニア』の、首都『ビリニュス』が、世界遺産になっていること。

また、『命のビザ』の、『杉原 千畝』の事など、多くの事が、次から次へと出て参りまして、とても頭の中に納める事は、できずにいました。

とにかく、『国際文化』・『国際理解』と言うものは、しっかりと学習をしないといけないと言う事を、痛感させられたと思いました。

その国を、正しく理解する。

その事が、どんなにか、大変な事か!

一つの方向から見ているだけでは、決して、真実は得られません。

あらゆる方向から見てみないと、解らない事は、沢山あると思います。

また、実際に、その土地に、足を運んでみないと、理解し得ないものもあると思いました。

ただ、私の理解力には、限界があったようです。

とにかく、はっきりと言って、難しい!

どの様にまとめて行ったら良いのやら、非常に、発想が、乏しかったようです。

Img_9411

流石のスカウトも、相当、バテて来た様でありました。

私の方も、頭の中が、膿んで来る様な感じになってしまいましたので、とりあえず、ある程度の目処が付いた所で、一段落としました。

それにしても、ボーイスカウトは全世界共通とは言われますが、それは、ボーイスカウト、すなわち、スカウティングを通して観ると言う事であって、スカウティングと言う、眼鏡を外しますと、本当に、何も見えなくなってしまいます。

その国の実情、その国の実際。

それらについては、眼鏡を掛けて観てはいけない、と言う事なのだと思いました。

確かに今回は、『国際ソロプチミスト』と言う組織を通じての活動だったとは思いますが、それでもなかなか、アプローチが、難しいと感じました。

スカウティングであれば、親善訪問の仕方や、交歓会などの方法は、ある程度、決まったものがあります。

また、接待や応対も、懇切丁寧に行なってくれます。

ですがそれは、大きな弊害も産んでしまいます。

『良い所だけしか、見えない、見せない。』

と言う事です。

今回、彼女は、世界遺産である、『ビリニュス旧市街』の中でも、『落書き』があったと言っていました。

随分と、マイナスの部分も見て来たようです。

その様な、真実と言いましょうか、事実も確認できて来た事は、良かったのかも知れません。

さてさて、それらを、どうやってまとめて行くのか?

指導者の、手腕も問われるところであります!(^^;

(つづく・・・。)

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2010年2月22日 (月)

『ながさきや! Ⅱ 』 (小学校3年生 ⅩⅩⅤ-Ⅱ)

昼食を、その大きなお店の食堂で終えた私達は、そのおばさんと少女とは、食堂の前で、別れてしまった。

食事中、母親は、色々と話を聞いていた様であった。

ただ、私達にとっては、そんな事は、全く、関係が無かった。

とにかく、『ラーメン!』、だけしか、眼中には無かった。

その食堂から出てみると、外の景色が、一望できた。

実際には、食堂の中の方が、眺めは良かったのであるが、誰もそんな事には、気が付かなかった。

私は、食堂の入口を見てみた。

すると、『レストラン入り口』と書かれていた。

実際には、書かれていたのではなくて、文字が貼り付けられていたのであったのであるが、とにかく、『レストラン』と言う言葉を、初めて、覚えたのであった。

それから、動く階段。

それも、『エスカレーター』と言う名前であると言う事を、初めて知ったのである。

『レストラン』からの帰りは、母親は、階段で、降りて行くと言った。

とにかく、1階ずつ、観て回りたかったらしい。

1階、降りると、そこが、おもちゃ売り場か何かであったろうか?

とにかく、何処かの階で、下の妹が、全く動かなくなってしまった。

とにかく、おもちゃや、その他の遊具が、沢山あった場所である。

下の妹は、

『う~う! う~う!』、

と唸って、母親の腕を、ぐいぐいと引っ張って行く。

私と上の妹も、それに釣られて、一緒になって、歩き回った。

何かが欲しいと言う訳ではない。

とにかく、色々な物を、観て回りたかったのである。

本当に、珍しい物ばかりであった。

特に、動くおもちゃには、下の妹は、かじり付く様にして、それを観ていた。

上の妹は、お人形の所で、足が止まった。

リカちゃん人形であったろうか?

そのお人形が、家の中に入っている。

そして、台所があったり、小さなプラスチックのフライパンがあったり、包丁があったりして、それを盛んに、いじっていた。

私は・・・。

私は、勿論、『ウルトラマン』、であった。

とにかく、『バルタン星人』もいれば、『レッドキング』もいた。

とにかく、おもちゃだらけである。

それに、初めて観る物ばかりである。

その場所を、離れるわけが無い!

母親は諦めて暫くそこにいたが、

『お金が無いから、何も買ってあげられないわよ!』

と言ったが、私達は、そんな事は、百も承知であった。

ただ、

『そろそろ行くわよ。』

と言って、下の妹の手を引っ張って、次の場所に、向かった。

次の階は、子供服売り場であった。

そこでは母親が、今度は、妹達の手を、ぐいぐいと引っ張り、ある場所に向かって行った。

妹達の服は、大体が、お下がりか、母親の手作りであった。

そのため母親は、妹達に、本当は、服でも、買ってあげたかったのであろう。

盛んに、洋服を見て回っていた。

そして、一つずつ値札を、丹念に調べていた。

だけれども、母親が購入したのは、下着と、靴下だけであった。

やはり、お金が無かったのであろう。

私と言えば、最初から、何も期待をしていなかった。

だけれども母親は、

『何か欲しい物ある?』

と聞いて来た。

聞いては行けない事を、聞いてきたのであった。

私は、咄嗟に、言ってしまった。

『帽子が欲しい。』

『エスカレーター』に乗った時に、1階の入口付近に、野球帽が、沢山、掛けられていたのを、覚えていたのである。

その頃、小学校の男子は、登下校の時に、大体が、野球帽を被っていた。

ダントツの人気の帽子は、『YG』のマークが入った帽子であった。

私は、それが欲しくて欲しくて、仕方が無かった。

私が当時、被っていた帽子と言えば、黄色い、何かよく判らない、マークが入っていた物であった。

私は1階まで降りて行って、その帽子の前で、母親達を、待っていた。

すると、一人の女の人が近付いて来て、

『僕、何が欲しいの?』

と言った。

私は、思わず指を差した。

黒い帽子に、オレンジ色で縁取られた、『YG』のマークが、入っている帽子を、指差した。

女の人は、その帽子を手に取り、私に、被せてみた。

『あら、お似合いよ。』

と、その女の人は言っていた。

母親が近付いて来て、その帽子を手に取ってみた。

すると母親は、

『黒じゃなきゃ駄目なの? 他のは、駄目?』

と言う。

私は、何で? どうしてと思っていたが、母親が、

『これじゃ駄目?』

と言って、白い、マークも何も入っていない、帽子を、持って来た。

私は黙って、その帽子を見ていたが、母親が、盛んに値札を見ていた。

黒い帽子の方は、数字が、4つ、書いてあった。

白い帽子の方は、数字が、3つであった。

結局私は、黒い帽子を、断念せざるを得なかった。

そして、白い帽子も、

『いらない!』

と言って、拒否をした。

私達は、その建物をでた。

するとその建物の入口には、緑の鳥のマークがあり、『長崎屋』と書かれていた。

それから私達は、また、道路を渡った。

もう、家に帰るのかなと思っていたら、母親は、どんどんと歩いて行く。

すると今度は、大きな屋根の付いた道路に出た。

そこには、車は全く無く、人ばかりが歩いていた。

それに道の両側は、お店ばかりであった。

洋服屋さんもあったが、食べ物屋さんも、八百屋さんも、お出汁とか、昆布とかを売っているお店もあった。

とにかく、色々なお店屋さんがあって、ただただ、キョロキョロしていただけであった。

すると母親が、一軒のお店に入った。

そこは、外の道とは違って、とても静かであった。

だけれども、両側は、大きな壁になっていた。

でもその壁を、よくよく見てみると、壁ではなくて、『本』であった。

とにかく、『本』だらけであった。

よく解らない字ばかり書いてあって、何の本なのか、見当も付かなかった。

ただ、下の妹は、目聡く、漫画の本を見付け、母親の腕を引っ張っていた。

だけれども母親は、お店の奥へ奥へと、進んで行った。

そうして、奥にあった、階段を登って行った。

階段を登って、それから更に、奥へと、進んで行った。

そこには、机があって、女の人が座っていた。

その人は、私達を見付けると、椅子から立ち上がって、ニコニコとして、私達を、迎えてくれた。

よくよく、その女の人を見てみると、さっきの、『レストラン』の、その時に会った、あの女の人ではないか!

服装が、全く違っていたので、全然、判らなかったのである。

女の人は、

『ようこそ、いらっしゃいませ。』

と言った。

母親は、しきりに頭を下げ、何かしらの言葉を言っていた。

多分、お礼でも言っていたのであろう。

私達は、その女の人に連れられて、ある場所に行った。

そこには、そこの本棚には、同じ様なデザインの本が、沢山、並べられていた。

全体的に、白いのであるが、縦に、赤い字で、『まんが 日本昔ばはし』と、書かれていた。

一番下には、番号が、書かれていた。

1番から始まり、45番ぐらいまで、あったであろうか?

母親と、その女の人は、何かを話していた。

するとその女の人が、

『これから毎月、届けるから、楽しみにしててね。』

と言った。

そうして、

『今日は、1冊ずつ、持って帰ってね。』

と言って、番号が、1番の物から、3番までの物を袋に入れて、私に渡してくれた。

これが、初めて、自分達の本を、手に入れた時であった。

今までは、小学校の図書館で、解りそうな、読めそうな、そんな本を探していたが、初めて自分達の本が、手に入ったのである。

本当に、不思議な気分であった。

その頃には、私は、『セイブ』とか、『フジキュー』とか、その様なことは、すっかりと忘れていた。

ただ、元のバス通りまで出て来た時に、北の方角に、更に大きな建物があることは、確認だけはしていた。

私達は、再び、『大手町』から、バスに乗った。

だけれどもその時に、

『バスをちゃんと見てて! 旧道って、書いてないと、乗っちゃ駄目だからね!』

と、母親が言う。

来る時には、どのバスに乗っても良いと言っていたのに、帰る時は、バスを選択しなければならない。

私は、大きな矛盾を抱えていた。

バスに乗った途端であるが、妹達は、眠りこけてしまった。

私は、下の妹を、おんぶする、羽目になってしまった。

家に帰って来てからは、兄妹三人とも、本当に、静かであった。

テレビも点けようとはしなかった。

居間の掘り炬燵で、そのテーブルの上で、買ってもらって来たばかりの本を広げ、それに夢中になっていた。

下の妹は、字が読めないはずであった。

だけれども、絵が、とても面白かったのであろう。

ずっとずっと、それを眺めていた。

月曜日、学校に行くと、昼休みに、川口先生に呼ばれた。

『沼津に行ったんでしょ? どうだった?』

先生は、ニコニコ顔であった。

あの、本屋さんのおばさんと、おんなじ様な、顔であった。

私は、覚えている限りの事を、話した。

先生は黙って、ニコニコしながら、私の話を聞いていた。

時折、

『そう・・・。そう・・・。』

と、相槌の様なものも、打ってくれた。

だけれども、どうして先生が、私達が沼津に行った事を、先生が知っているのだろうと、私は、不思議で、仕方が無かった。

とにかく、不思議で、不思議で、仕方が無かった。

先生は、その事に気付くと、

『お母さんが、教えてくれたのよ。』

と言った。

私はどうやって?

と思っていたが、どうやら母親が、先生の所に、電話をしていたらしかった。

私はその事を、家に帰って、母親に話した。

すると母親は、何も言わず、ずっと、黙っていた。

その後も、この事に付いては、一切、触れようとはしなかった。

だけれどもその後、月に1回ぐらいであったろうか?

沼津や三島。

そう言う都会に、出かける様になった。

但し、『セイブ』と、『フジキュー』だけは、行く事は無かったが・・・。

中学生になってからであろうか?

それとも、少年工科学校に、入校してからであろうか?

母親が、事の真相を、やっと、話してくれた時があった。

それは、川口先生の、家庭訪問の時であったと言う。

川口先生が、

『お宅のお子さんは、沼津と三島を知らないと言ったけれども、それでは、お子さんが、駄目になってしまう。

それに、周りから、いじめられる、原因の一つにもなってしまう。

見聞を、広めることは大切なことです。

体験を、体感を、させることは、子供達にとって、とっても重要なことです。

街の仕組みを知ること。

お買い物もできること。

お金が遣えること。

バスに乗ることができること。

そして、できるだけ、自立の方向に導くこと。

楽しみも知らないといけない。

たまには美味しいものも、食べることも必要。

何が何処で売られているかを知ることも必要。

お金が無くっても良いんです。

ただ、街の中を歩くだけでも、それだけでも良いんです。

それに、今と言う時は、今しか無いのです。

今を失ってしまうと、大事な思い出が、できなくなってしまう。

等々、・・・・・・・・・・。』

実際は、こんなものでは無かったらしい。

延々と、1時間以上は、話をされたらしい。

母親は、自分が情けなくって、情けなくって、それで、泣いていたと言った。

それで、父親に、やっとの事で、相談をしたと言う。

しかしながら父親は、

『ふざけるな! 世の中を何も知らない、お嬢ちゃんが先生になって、何を偉そうに言っているんだ!』

と、激怒、していたそうである。

ところが父親は、

『お前こそが、世の中を何も知らない、糞野郎だ!』

と、農業仲間に、窘められたそうである。

父親は、相当、へこまされたらしかった。

そこで、父親と母親は、作戦を立てた様である。

迂闊に出掛けると、蛇の様な、祖母の眼が光っている。

そこで、沼津にある、親戚の本屋さんに行って、そこで、子供向きの、何か良い本が無いかと、相談に行くと言う、口実にしたらしかった。

そこで母親は、あのおばさんに相談をしたと言う。

それで、こちらも、迂闊に『西武』や、『富士急』に行くと、ばれてしまうので、『長崎屋』にしたそうなのである。

作戦は、成功したのか?

どうなのか?

私達兄妹にとっては、全く、知る所の話では無かった。

だけれども、川口先生の熱意は、物凄い力を発揮した。

『世間知らずの、お嬢ちゃま。』

では、無かったのである。

『世間知らずの、糞野郎。』

を、変えてしまったのである。

そして、父親に、自分自身が、糞野郎であると言う事を、気付かせてくれたのであった。

教師が、児童の面倒を看る、と言う事だけではなかった。

教師が、その家庭全体を、見守ってくれてもいたのであった。

そうして、その家庭の問題。

根本的な問題。

また、根本原因も、探り出して、いてくれた様にも感じた。

その上、その問題の解決方法も、示唆してくれていたのだと思う。

そしてその解決は、自分達の手によってしか、解決することができないと、そう言う事にも、気付かせてくれたのだと思う。

『長崎屋』。

私が、私達兄妹が、初めて行った、『大都会』である。

もし、川口先生が、何も言ってくれる事が無かったら・・・。

私達兄妹は、その『大都会』を、何時、知る事に、なっていたのであろうか?

そして、家族全員、ずうっと、世間知らずの、糞野郎、で、あったかも知れない。

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